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シルクと言えば、糸や布を最初に思い浮かべる方が多いと思います。 「独特の光沢感とすべすべした手触りが特徴的」 今回は、シルクをまとうことがなぜ肌や身体にいいのか、皆さんに知っていただき、暮らしの中に取り入れていただきたいという思いから、シルク繊維が持つ自然の力をご紹介します。 |
そもそもシルクって? シルク(絹)は、蚕(かいこ)の繭からとった動物繊維です。 蚕が体内で作り出すたんぱく質“フィブロイン”を主成分としていて、1個の繭から約800~1,200mの繊維がとれます。天然繊維の中では唯一の長繊維(フィラメント糸)で、シルクの上品な光沢感は長繊維だからこそのものです。この独特の光沢と滑らかな肌触りが古くから衣類の材料として好まれ、珍重されてきました。 |
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どうやって糸にするの? 繭をお湯で煮て、軟らかくすることで、繭糸を取り出しやすくします。1つの繭から取り出す1本の繭糸は非常に細いため、数本の糸を合わせて、撚りかけ、乾燥などの工程を経て、「生糸(きいと)」にします。この生糸を精練と呼ばれる弱アルカリ液の薬剤などで処理し、フィブロインの周りにあるにかわ質のセリシンを取り除くことで、柔らかくなり、光沢のある糸に仕上がります。 |
シルク糸にも種類がある? 通常の繭から取れるシルク糸は大きく3種類に分けられます。 1つは「生糸」。つやつやと光沢感のある着物やネクタイなどに使われます。 2つ目は「絹紡糸(けんぼうし)」。生糸を繭から取り出した後に残る残糸(短繊維)や良質な生糸が作れない繭をつむいで作られた絹糸のことをいいます。5本指靴下やニット製品によく使われています。 3つ目は「紬糸(つむぎいと)」。絹紡糸に使われた絹繊維の中から不要な絹糸を取り出したものや、繭くずを使い作られた絹糸のことです。紬糸を使って織った布は鈍い光沢を放ち表面に小さなこぶが生じ、独特の風合いを持ちます。 どの糸が良い悪いではなく、それぞれに特徴や風合いが異なり、着る人の好みやTPOに合わせて使い分けているのです。 |
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肌に良いって本当? 本当です! 繭は、中にいる幼虫(蚕)を外敵や花粉、紫外線から守る殻の存在であり、さらに幼虫がすくすく育つためにその中を適湿適温に保つ機能も備えています。そんな繭を糸にしたのが「シルク」で、その機能性は糸になっても失われることはありません。 |
■ 肌に優しい(皮膚刺激がない) 人間の皮膚とほぼ同じ18種類のアミノ酸で構成される天然繊維のため、肌に刺激を与えません。肌が弱い方や化学繊維などでかぶれてしまう方も安心して使える素材です。 |
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■ 紫外線カット 肌に有害な紫外線を吸収する性質があるので、紫外線から肌を守ることができます。 |
■ 吸湿性・放湿性・保湿性に優れている 吸水性と放湿性は綿の約1.5倍と優れ、汗を素早く吸収・放出してくれるので、肌をいつでも清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えてくれます。 |
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■ 静電気が起こりにくい 保湿性が高いため静電気が起こりにくく、ホコリなどを寄せ付けないので、喘息やアレルギーの予防効果もあります。 |
■ 保温性に優れている 繊維と繊維の間に多くの空気を含み、熱伝導率が低くなるため保温性に優れ、外気からの暑さ・寒さを調節します。夏は涼しく、冬は暖かさを保ち、一年中快適に過ごすことができます。 |
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■ 軽くてしなやかな着心地 繊維が細いので柔らかくしなやかな肌触りで、軽くて着心地もよく、肩こりの心配もありません。 |
■ 熱に強く、燃えにくい 化学繊維と違い300度以上でしか燃焼・溶解せず燃えにくく、燃える時は溶けないため毒性の強いガスが発生しません。廃棄するときも自然にやさしい繊維です。 |
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このようにシルクは肌や身体にとって化学繊維には真似できない素晴らしい機能があります。 人間は人生のほとんどを服を着て過ごします。毎日着るものだからこそ、肌に直接触れるインナーや長時間着たままのパジャマ・寝具などは肌にやさしいものが良いですね。 シルクを少し取り入れるだけでも、肌が潤い、身体の調子が整うことで、日々の暮らしは豊かになります。 まだシルク製品を使ったことがない方もぜひ暮らしに取り入れてみませんか。 |
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