天の虫と書いて蚕

 太古の昔から、地上にある昆虫では蜂と蚕だけが大切に育てられてきました。桑だけを食べ、真っ白な糸を吐く蚕は、まさに天から贈られてきた虫と言っても過言ではないでしょう。〝お蚕さん〟と呼ぶその言葉の裏には、先人たちの感謝の気持ちが込められています。

 

 貨幣が出現する前は、絹はその代わりとされたほど貴重なものであり、ごく限られた階級しか愛用し得なかったと言います。そして近代、明治政府は、富国強兵と殖産興業の二大国策を打ち出し、農村から雇用を促進し、世界一の生糸輸出大国になりました。製糸産業によりもたらされた外貨は、莫大なものでした。

 

 特権階級にある蚕、外貨獲得の手段であった蚕。その蚕が、現在新たな研究により再生医療素材として注目されています。時を経てもなお魅了しつづけるシルク。それは私たち人間がシルクの素晴らしさを経験から知っているからにほかなりません。

 

 「SILK85」では今後、一人でも多くの方がシルクで健康になっていただくよう、シルクのある暮らしの普及をすすめてまいります。

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